レゴブロックで生活できるかも!LEGOワークガイド:サブ業務編

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レゴブロックを使った仕事で生活するには?

2017年のレゴブログ「アレゴレNEXT」では、
「レゴを仕事にしたい人必見!LEGOワークガイド:関連企業編」
「誰でもレゴを仕事にできる?LEGOワークガイド:フリーランス編」
と、2回に渡ってレゴブロックを仕事にする方法を紹介してきました。
前回までの結論としては「関連企業への就職を考えず、自分自身で独立した業務を行えば可能ではないか」とお話しました。
しかし「仕事ができる=生活できる」という意味では、収入面で厳しいという側面もあります。
そこで、今回は制作業務以外にできる「レゴブロック関連の仕事」をご紹介いたします。
制作業務+アルファがあれば、「趣味を仕事」にできるかもしれませんよ!

レゴブロックの本を書く!

レゴブロックの本を書くのも、面白い仕事のひとつですし、憧れる人も多いと思います。
ですが、紙の書籍として出版するのは大変です。
そもそも、出版社が納得するだけの知名度などもいりますし、本を書くこと自体誰でもできる仕事ではありません。
私の場合、本業が編集者でありライターであったため、ビルダーバイブルのやり過ぎなテキスト分量でも締め切りに間に合うように書けました。
しかし、一般の方であれば、商業出版に耐えうるテキストが書けるとは限りません。

そこで、オススメしたいのが、同人誌の頒布(はんぷ)です。
同人誌であれば、ページ数も少なくて済みますし、テキストが苦手なら作品集という方法もあります。
商業出版と違って、制作費はかかりますが売れれば全て収入になりますから、実は儲かる可能性を秘めています。
販路としても、コミックマーケットや同人誌を扱うショップもありますし、クオリティが高い本ができたら、ホビーショップデジラが取り扱ってくれるかもしれません。
この辺りは、実績なども絡んでくるので、作れば売ってくれるわけではないので注意が必要です。
まあ、デジラさんで扱ってくれた場合、「JANコード」があればAmazonでも販売されるかも知れません。

また、印刷代などかけるのが不安であれば、電子書籍にしてAmazonのKindleなどで売る方法もあるでしょう。
ただ、こちらもいくつかのハードルはあります。
ひとつは、PCやカメラに加え、何かしらデータをつくれるソフトウエアが必要なことです。
さらに、本の見た目が酷ければ、売れない可能性もあります。
そこで、Adobeのイラストレーターで版下やロゴを作ったり、フォトショップで切り抜きなどの画像加工もしたいところです。
そうなると、最低限のデザイン知識やスキルなどもあったほうがいいでしょう。
どこまでクオリティを上げるかですが、デキ映えは販売部数には直結すると思うので、ある程度は担保したいところです。

レゴブロックのショップを開く!

前回紹介した、「StarBrick37(スターブリック)」や「ホビーショップデジラ」さんのような、レゴブロックのパーツショップを開くという方法もあります。
ひと昔でしたら、レゴブロックのお店を開きたければ、敷金礼金を用意し、店舗を借りて……など、クリアしなければいけない障害がたくさんありました。
ですが、現在はリアル店舗の時代ではなく、ネットショップの時代です。
ネットショップであれば、開店のハードルはそれほど高くありません。

ですが、問題点としては2つあります。
それは「在庫」と「価格」の問題です。
大半の人がレゴショップに求めるのは「在庫の豊富さ」と「価格の安さ」です。
そのため、在庫が少なければ欲しいパーツがない可能性が高くなり、結果として買って貰えません。
また、逆に在庫が豊富でも価格が高ければ、買って貰えないかもしれません。
どちらがいいかと言われれば、「在庫の豊富さ」がキモな気がします。
だって必要なパーツがあれば、買うしかないですからねぇ。
そういう意味では「在庫」が「大量」にいりますから、資金力がなければできないかもしれません。

そこで、あえて法人にせずに、無理のない範囲で営業する手もあるでしょう。
たとえば、トレイン界隈で有名な関山さんのように個人でカンザンブリックというショップ開くこともできますし、ヤフオク!などのオークションサイトを利用すればサイトなどを準備もいりません。
万が一、売れなくて店を閉めることになっても、在庫はそのまま自分のパーツになるわけですから、意外とリスクは低いかもしれませんね。

レゴブロックのワークショップを開催する!

レゴワークショップ

レゴブロックのワークショップを開催するのも、フリーランスとしての仕事のひとつです。
開催場所は、自主的に選ぶというよりも、依頼される場合が多いといえます。
したがって、依頼されるだけの知名度などが必要になる場合が多いでしょう。
これは、お客を呼ぶために必要な要素だからです。
ですから、お客を呼ばなくていい……来た客向けに開催すればいい……ということであれば、そこまで知名度は重視されません。
また、作品制作依頼と違って、ある程度はクオリティが重視されない部分もあります。
これは、せいぜい1時間程度のワークショップであることや、1セット1000円〜2000円の予算であることなどから、できることが限られてくるからです。

ワークショップの内容については、僕が口を挟むことではないと思うので割愛します。
ただ、ワークショップの注意点としては、とにかく小さい子が参加した場合パーツを飲み込まないかなどに注意してください。
つまり、安全が第一です。
あとは、遅れている子がいれば、うまくフォローしてあげる必要もあるでしょう。
ちなみに、僕はレゴモデルビルダーの故直江和由さん流の教え方を継承していますが、この方法は大変なのであまりやる人いないですね。
知ってる限り、僕と「かたおかしんご」さんくらいでしょうか。

レゴブロックのイベントを開催する!

今年からレゴ社のハブイベントとなった「JBF」のように、イベントを主催して収入を得る方法もあるでしょう。
しかし、自主開催する場合、宣伝や調整などさまざまな課題があります。
その上、集客に失敗して来場者がこなければ、施設のレンタル代などもありますから、大幅な赤字の可能性もありますので、オススメしません。

そういう意味では、イベントを主催するよりも、依頼されて実施するほうが格段に安心です。
依頼された内容のブースやコンテンツを用意できれば、集客などの面倒もなく収入を得ることもできるでしょう。
実際、近年はさまざまなイベントでレゴブロックの作品展示などが行われています。
キチンとしたクライアント(または広告代理店)と、キチンとした代表者がいれば、無理なく金銭的な余裕のある仕事になるでしょう。

しかし、現実問題としては十分なギャランティを支払ってくれるとは限りません。
場合によっては、なぜかギャラがゼロ円で、場所だけ提供されるようなイベントの話もあります。
「主催者も感謝している」そんな言葉もありますが、本当にそれでいいのかは疑問です。
だって、外に頼んだら50万くらいかかるイベントブースをタダでやってくれたら、クライアントは喜びますよね(笑)
もちろん、レゴブロックの仕事をするなら実績が必要ですから、名前を売りたい人にとってはWinWinな気もします。
しかし、安い仕事は参加者が消耗していくだけなのも事実です。
このあたり、うまくバランスをとっていってくれるといいなと思います。

「趣味を仕事にする」ことについて

これまで、レゴブロックに関係した仕事について、書いてきました。
昔と違い「趣味を仕事に!」なんて言葉が自由な人生スタイルを思わせるキーワードとして流布されています。
しかし、趣味と仕事を切り分けることが悪いことだとも思いません。
僕は、これまでに紹介してきた制作の仕事や、本を書く仕事、ワークショップなど、いくつかやっています。
それはそれで楽しいこともありますが、負担になることもあります。
普段は、WEBのコンテンツディレクターの仕事をしていますが、家に帰ってホッと一息つくはずのブロック創作も仕事になると、365日仕事をしている感覚です。
なるほど、好きなレゴブロックをイジってお金を貰えれば楽しそうに聞こえます。
しかし、作りたいと思わないモデルを作ることだってあるかもしれませんし、締め切りに追われて精神的に追い詰められる人だっています。
紹介したほかの仕事だって、メリットだけでなくデメリットはあるのです。
できるかどうかも大事ですが、それ以前に「本当にレゴブロックを仕事にしたいのか?」を、自問自答してみてください。
なお、実績の作り方も紹介するつもりでしたが、今回も長くなったので次回へ持ち越します!

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