レゴブロック入門:理想のレゴ部屋をつくろう!

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理想のレゴ部屋づくりに挑戦しよう!

久しぶりのレゴブログ「アレゴレNEXT」は、アマチュアビルダーなら一度は欲しいと思う「レゴ部屋」の作り方を紹介にします。
私の制作部屋は、これまでテレビやインタビュー記事などで紹介されてきたような小部屋があります。
しかし、レゴブロックを趣味とした当初は、書斎の机やリビングのテーブルなどで遊んでいました。
ですから「持っているだけ幸せ」という考え方もありますし、私自身のビルドスタイルには合っています。
そして、大半のレゴファンの方には問題ないどころか天国レベルかもしれません。
ですが、依頼作品の制作環境としては厳しい状況なのです。

そこで、最近の制作環境スタイルに合わせて「理想のレゴ部屋」を再構築し、その過程を紹介することにしました。
私の場合はレゴ歴も長く、パーツの所蔵量、積みレゴの物量なども多いので、すべての人に参考にならないかも知れません。
しかし、将来的な部分を含めて、使えるアイデアや参考になる手法などはあると思います。
ぜひ、ご一読いただき、将来に備えてみてください!

「レゴ部屋」課題点の洗い出し

まず、最初にしたことは課題点の洗い出しです。
大きく分けると以下の3つです

  • せまい!……「作業スペースがせまい」「完成品を置くスペースがない」
  • パーツの置き場が分散!……「パーツが探しにくい」「パーツの仕分けが大変」
  • 暑い!(寒い!)……「エアコンがない」

・・せまい!・・

まず、最大の問題点は「せまい」なかでも「作業スペースがせまい」ことです。
私のビルドスタイルは「小型モデル」が多い方です。
しかし、最近依頼されるものの中には1メートル四方のサイズだったりします。
こうなると、テーブルの上での作業は厳しいとしか言いようがありません。

そして「完成品を置くスペースがない」ことも厳しいです。
ここで言う「完成品を置く」というのは「飾る」ということではなく、制作途中のものを置いておくスペースです。
元々の部屋は「制作作業スペース」しかありませんから、途中段階のものを避けておく場所がほとんどありません。
その結果、なんとか避けておいたものに「身体を引っかけて落として壊す」という災難も多発してました。
ついでに言えば、落ちたパーツはそのまま行方不明になることも多かったのです。

・・パーツの置き場が分散!・・

次に問題なのは「パーツの置き場が分散している」ことです。
過去画像などを見てもらうと判るのですが、私のパーツは割と整理されています。
しかし、それは作業場内においた「よく使うパーツ」だけで、置ききれないパーツは「倉庫」のような部屋に置いています。
そのため、よく使うパーツ以外は「パーツが探しにくい!」という環境ができてしまいました。
結果的に「見つからない(多分倉庫にはある)」から「購入」という常態です。
最悪のケースでは「1×2の新茶スロープが少ししかないから100個買った」のにも関わらず、あとで倉庫から「1000個近い1×2の新茶スロープ」が発掘されたりするのです。

また、逆のパターンもあり、「パーツを整理」しようとしても、「よく使うパーツ」以外は「倉庫」にありますから収納作業も大変です。
最悪の場合、どこに収納したらいいのか不明の場合もあります。

・・暑い!(寒い!)・・

最後は、身も蓋もない話ですが、納戸を利用したレゴ部屋なので部屋にエアコンがありません。
そのため、夏は暑くで冬は寒い状態です。
一応、「送風機」と「ストーブ」で対応していますが、モチベーションの低下は計り知れません。
結果として、私の制作ペースが多作な時期と何もしない時期を産んでいます。

解決案

これらの課題を解決する手段としては、単純に「エアコンのある広めの部屋」に移動するしかありません。
しかし、外に部屋を借りるのは難しいので、倉庫代わりの部屋を使うことにしました。
考えてみれば、たくさんの荷物を置くために広い部屋をつぶしていましたが、倉庫に置いたパーツはできればレゴ部屋内に置きたいパーツですから、半分くらいはそのままにできるはずなんです。
こうして、レゴ部屋づくり大作戦は始まったのです。

「レゴ部屋」必要機能をリストアップして対応する

まず、理想のレゴ部屋に必要な機能をリストアップします。
先にあげた課題をベースにしますが、これまで満足だった部分と「あったらいいな」も書き出しましょう。
私の例だと以下のようなリストになりました。
あとは、それを一つ一つ解決していくだけです。

  • 作業場としての機能……「作業テーブル」「サブテーブル」
  • パーツ置き場としての機能……「よく使うパーツ棚」「大容量のパーツ棚」「そのほかパーツケース」
  • 部屋全体の機能……「エアコン」「PC&ネット環境」「コンセント」「本棚」

・・作業場としての機能・・

作業場としての機能は、まずはメインとなる「作業テーブル」です。
これは、通常の制作作業をするテーブルで、今まで使っていたダイニングテーブルをそのまま使いました。
基本は何でもいいとは思いますが、使いやすさとしては、奥に「パーツ棚」を置いて、中央に「48×48のベースプレート」も置けて、一番手前に「作業スペース」が残るくらいはほしいです。
ちなみにダイニングテーブルの下の空間には、「ゴムハンマー」などのツールや「パーツケース」を配置しています。

レゴ部屋メイン作業台

次に「サブテーブル」です。
こちらは、制作途中の作品を作業テーブルから一時的に非難させる目的と、大型作品の製作用という目的があります。
特に、大型作品は「途中経過などをネットで告知したい」というクライアントのリクエストにも応えられるようにする必要がありました。
そこで、新規にアイリスオーヤマ フリーデスク 幅100 ブラウン/シルバー FDK-100」という商品を二つ購入しました。
この商品を選んだ理由は50センチ×100センチという点で、二つあると100センチ×100センチ……つまり、作業依頼に1メートル四方のものがきたときに対応し易いのです。
なお、1メートル四方は、約32×32ベースプレート16枚になります。
正確には、102センチ×102センチになるので、実際には少しテーブルが小さくなってしまいますが、十分に対応できると思います。

レゴ部屋サブ作業台

また、このサブテーブルは、大型作品の制作がない場合は、常設の「撮影ブース」にも使えるかなと思っています。
作品を頻繁にアップする人を見ていると、撮影ブースを常設しているようです。
しかし、これまではスペースがありませんでしたので、撮影の度に機材をセットするのは大変で、作品をつくってもそのままアップしないことがありました。
そう考えると「常設の撮影ブースト」は、理想のレゴ部屋には必要な要素だと思います!

・・パーツ置き場としての機能・・

作業場としての機能は、「パーツへのアクセス」と「パーツの収納性」を意識して構築しました。
まずは一番使用する「小型パーツ」を収納する棚式ケースの配置です。
これは、前回と同様に「100円均一」で買った「棚」式のケースに収納し、作業テーブルの前面に並べて配置しました。
これは、手の届く範囲に置きたいからです。
部屋のレイアウト上、左右が逆になったことと、高さが数段減ったことがマイナスポイントですが、1列横に増やせたのである程度相殺できました。

次に、それなりによく使うけど「大き」かったり「量が多い」パーツです。
これら、これまで使っていた「大容量の棚」式のケースを、そのまま利用しています。
品物は「アイリスオーヤマ チェスト スーパークリア 幅32×奥行39×高さ108.4cm ホワイト/クリアブルー SCE-1000」の旧型になります。
新型も、色やカタチが多少違うだけで同じものですが、これは結構オススメです。
10段のタイプですが、自由に組み替えができるので、18段に組み直して使っています。
18段の理由は、手が届いて自由の効く高さだからです。
私の背が176センチで18段なので、大人なら16段くらいまでは許容だと思います。
壁に沿って配置してみた並べてみたところ、以前の部屋よりも少し余裕があり横に2列ほど増やせました!
新旧色が混じりましたが、そこは許容かと思います。

レゴ部屋収納棚

そのほかのパーツは、「ツールボックス」や「ビデオケース」「レゴ製品のタブ」など、これまで使っていたものを配置していきます。
配置は今まで積み上げていたのですが、下のほうのアクセスが悪いので棚に入れることにしました。
そこで、「アイリスオーヤマ メタルラック メタルシェルフシリーズ ポール径25mm メタルシェルフ 5段 幅91×奥行46×高さ178.5cm クロムメッキ SE-918E」を購入しました。
なんだか、アイリスオーヤマの回し者のような気もしてきましたが、選んだ理由は「キャスター付きで移動できること」と、「棚の高さを自由に決められること」「サイズの縦横比が1:2であること」「値段が安いこと」です。

レゴ部屋メタルラック2 レゴ部屋メタルラック

「キャスター付きで移動できること」は、私の都合です。
実は、今回のレゴ部屋は、壁でない部分には「押し入れ」などがあり、その中に「火災感知器」があります。
そのため「消防点検」の時には、ラックを移動する必要があったのです。
みなさんも「押し入れの前には棚が置けない」と思い込んでいる人は、キャスター付きの棚で解決してみてはいかがでしょうか?

「棚の高さを自由に決められること」は、異なるサイズのパーツ収納ケースをキレイで効率的に配置するためです。
「サイズの縦横比が1:2であること」は、前列に横置きに2列、後列に縦置きに4列の6個置きをしたかったからです。
「倉庫」にはパーツだけでなく「積みレゴ」が多数存在していました。
そこで、前列にはパーツケース、後列には積みレゴという配置を考えたのです。
これまで積みレゴは段ボールに入れていましたが、正直なところ「何を買ったか」「何を持っているか」「買ったものがどこにあるのか」が、まったくわかりません。
そのため、段ボールを開けてみると「欲しいけど買えなかった大箱」が3つくらい転がり出てくることすらあります(苦笑)。
そこで、これらを棚に入れることでパッケージを見えるようにたかったのです。

値段が安かったのも選んだ理由のひとつです。
結局、このメタルラックを8個買いましたので、値段の安さは重要だったのです。
メタルラックは、セットだと安いのですが、自分でパーツを集めて買うと意外と高いんです。

なお、パーツの仕分けの詳細については、以前のポスト「レゴブロック入門:効率的なパーツの収納方法教えます」を参照していただければと思います。

・・部屋全体の機能・・

まず、部屋全体の機能です。
暖房と冷房を担当してもらう「エアコン」は、すでに設置済みの部屋なので問題はありません。

「PC&ネット環境」は、幸い「無線LAN」が届いてくれましたので、ノートPCを持ち込めます。
LANは無線でも有線でもいいと思いますが、PCとネット環境があると、たとえばブリリンチェックとかもし易いので必須ですよ!

「コンセント」は「撮影用のライト」や「ノートPCなどへの充電」、そして「スピーカー」などへの電力供給が目的です。
やはり、音楽などを聴いて作業すると捗どったりしますので、理想のレゴ部屋には必須です。
ちなみに、私が今使っているのは、個人の創作家がハンドメイドで制作されたスチームパンクスピーカーです。

「本棚」も、参考図書などを置けるので、ぜひ置きたいところです。
もともと使っていたカラーボックスや、バンブー製の棚などを配置しています。
参考図書としては、「ブロック玩具ビルダーバイブル」とかオススメかもしれませんね!

レゴ部屋本棚

 

理想の「レゴ部屋」の完成

上記した内容でテーブルや棚を配置し、新しいレゴ部屋が完成しました。
プラスアルファのデコレートしては、入り口のドアに「レゴの看板」を配置し、レゴ部屋らしさを演出しました。
部屋に入るといきなり大量の積みレゴが現れるので、つかみもOKです!(何が?)

レゴ部屋入り口

また、「レゴアンバサダーのシャツ」と「テレビチャンピオン出場時のゼッケン」などの記念品や、マグネットの付くホワイトボードを壁にかけ、ミニフィグを磁石パーツにつけて並べました。
JBFなどのイベントで使うネームプレートも貼り付けています。
ちなみに、ホワイトボードは「ナカバヤシ 薄型アルミホワイトボード450×300mm WBA-U4530」というもので、壁に自由に設置できるのでオススメです。

レゴ部屋壁のデコレート

 

レゴ部屋記念品2部屋間で荷物を移動させるため、約1ヶ月近くかかって作業を終了しましたが、結構満足のいくレゴ部屋ができました。
広いというのも何よりですが、パーツへのアクセスが格段にアップした気がします。
また、パーツの保管場所の認識も、これまで以上に楽になりました。課題点としては、「船体」や「飛行機の翼」など大型パーツに関しては収納しきれず、現在の倉庫である元レゴ部屋に置いてああります。
これらは、たぶん積みレゴさえなくなれば収納可能なので、何とか解決していきたいと思っています。また、できれば「展示スペース」などがあると、モチベーションがアップするような気がします。
パーツの所蔵量が少ない方は、お気に入りの作品などを飾る場所があると、より理想的なレゴ部屋になる気がします。

かかった費用としては、

  • サブテーブル……1万円くらい
  • 追加の棚ケース……1万8千円くらい
  • メタルシェルフ……4万円くらい
  • マグネットボード……2千円くらい

で、合計7万円くらいの支出です。
それでも、大半のアイテムは元々あったものを再利用しているのですから、ゼロからつくったら大変なことになりますね。
私的にも愕然とする出費ですが、「制作環境改善=時間短縮=コストダウン」という考えを持っているので実行できました。
趣味でやられている方の大半は「それならレゴブロックを買うよ!」という声が普通だと思います。
ですから、この記事自体はあくまで「私の理想」でしかありません。
みなさん自身で、自分なりの理想のレゴ部屋をつくるための「ヒント」を見つけて頂けたら幸いです。

なお、元の部屋はどんなだったか知りたいかたは、新レゴ部屋構築前に受けたインタビュー記事「子どもからおじいちゃんまで、誰でも手を伸ばせる芸術の世界。元LEGOアンバサダーさいとうよしかずさんが語る、LEGOブロックの魅力とは」で、ご覧になれます。
このインタビューでは、僕がレゴブロックを始めたきっかけや、その魅力についてコメントしています。
創作に関する技術的な話はしておりませんが、よかったらご一読ください。

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