レゴユーザーズグループ(LEGO User Group)って何?
最近、イベントやレゴ友と話していると、
「レゴユーザーズグループ」とか「ラグ(LUG)」とか、
そういう言葉を耳にした方もいらっしゃると思います。
そこで、今回のレゴブログ「アレゴレNEXT」では、
「レゴユーザーズグループ」について、お話しようと思います。
レゴユーザーズグループの概要
「レゴユーザーズグループ」とは、
名前のとおり「レゴブロック」が好きな「ユーザー」の「グループ」です。
英語で書くと「LEGO User Group」となり、略して「ラグ(LUG)」と呼びます。
ユーザーが自分たちでつくるグループですから、
当然勝手につくって、勝手に活動することができます。
ちなみに、ラグの構成員としては「AFOL」と呼ばれる、
大人のレゴファンがメインとなっています。
「AFOL」とは「Adult Fans of LEGO」の略称で「アフォル」とか発音されるようです。
日本では、あまりレゴのユーザーグループというのはつくられていなくて、
私的には、テクニックとトレインにあったくらいという認識です。
BFTやBFCのイベント限定ユニットのようなもので、ラグとしては確立されてはいませんでした。
「ラグにしようかな」とも思ったのですが、
当時はラグにする意味というか恩恵があるわけでもなかったので、
なんとなくそのまま自然解散していきまいした。
しかし、そんなラグをとりまく環境が、2014年に一変しました。
とらえ方はいろいろですが「R-LUG」という、
「レゴ社認定」の「レゴユーザーズグループ」制度ができたのです。
正確には「認定」よりも「認知」かもしれませんが、
とにかくレゴ社的に「オマエらが頑張ってるの知ってるぜ!」
って的な立ち位置ができたということです。
レゴアンバサダーからレゴユーザーズグループ・アンバサダーへ
それにともない、それまでの「LEGO Ambassadorプログラム」は消滅し、
私のレゴアンバサダーとしての役割も終焉を迎えました。
そして新たに「LUG Ambassadorプログラム」というのができ、
「R-LUG」のリーダーが
「レゴユーザーズグループ・アンバサダー」に任命されることになったのです。
これはどういうことかというと、
「レゴアンバサダー」はレゴ社直轄なので、変なやつは任命できない。
でも、「レゴアンバサダー」が増えたほうが、いろいろレゴ社的には都合がいい。
……という理論が働いたのかもしれません。
「レゴユーザーズグループ・アンバサダー」は、
レゴユーザーグループのアンバサダーでありますから、
レゴ社とは究極なにも関係がないのです。
いずれにせよ、私はレゴアンバサダーではなくなったし、
新しいアンバサダーがいるので、
「オリジナル・アンバサダー」と名乗ることにしました(ウソ)
R-LUGでいつづける条件とは?
話は少し横道に逸れましたが、さまざまな思惑によりR-LUG制度が創設され、
それを契機に日本でも「LUG」が誕生し出したのです。
少し紹介しますと、
- 「JP-LUG-SAKURA」通称「サクラグ」
- 「Japan LEGO User Group」通称「Jラグ」
- 「Kansai Lego User Group」通称「Kラグ」
などがあります。
ちなみに私が所属しているのはサクラグです。
R−LUGに認められる条件としては、
AFOLが10人以上とか、活動して1年以上とか、色々ありますが、
正直なところ毎年変わるので、あまり役に立ちません。
まあ、できたばかりの制度ですし、そこは仕方ないと思います。
ただ、R-LUGとして更新するには、いくつか条件が出されています。
細かい条件はともかくとして、一番大きい条件は
「年3回500名以上集めるイベントを開くこと」です。
R-LUGになると特典満載なために起きる問題
「年3回500名以上集めるイベントを開くこと」というのは、
かなり面倒なハードルですが、なぜこんな条件を出すのでしょうか?
それを考えるには、R-LUGの特典についてお話する必要があります。
R-LUGになると、いくつか「ラグサポート」とよばれるものを得ることができます。
これには、商品やパーツを安く買えたりする制度も含まれます。
(細かい内容については、規約にお教えできません)
つまり、悪い心を持った人が「特典」目当てに「ラグ」をでっちあげるかも知れないのです。
そして、実際それは他国では起きているという話も聞きます。
したがって、偽のグループをあぶり出し、
R-LUGから閉め出すためのものとも考えられます。
たしかに、その意図がないとは思えませんが、果たしでそれだけなのでしょうか。
R-LUGをレゴ社が認定する意味
この継続のためのルールができたとき、
「そんなにイベントをやらせてレゴブロックを宣伝してほいいのかよ?」
と言う人も少なからずいました。
しかし、個人的にはそもそものラグサポートの意味を取り違えているんじゃないか?と思います。
ひと言でいえば、
「R-LUGはレゴ社のためにある」のではなく、
「頑張っているLUGを応援するためにR-LUGはある」のです。
ブリックファンタウンをやったときに痛感したのですが、
大がかりなイベント展示をやるためにはパーツ=お金がかかります。
がんばってお金をやりくりしているラグもありますが、
それを続けていたら速攻で破産しそうです。
そこで、レゴ社が考えたのが、
「そういうがんばっているグループに安くパーツを提供してあげよう」ということなんです。
もちろん、「そうやって支援してレゴイベントが開かれればリターンはあるよね」
ってのはゼロじゃないかも知れません。
でも、そこは営利目的の企業だからボランティアだけではすまないのは仕方ないです。
いずれにせよ、このようにユーザーをバックアップしてくれるための仕組みだと、
理解していただけたらと思います。
あるべき「R-LUG」の姿
ということで、そろそろ結論なのですが、
面倒なことに関わらないで自分たちで好きにやりたければ「LUG」。
レゴ社のバックアップを受けながらイベントをやって行きたければ「R-LUG」。
……になればいいんだと思います。
逆にいえば、条件を「喜んで」クリアしていける「LUG」が「R-LUG」になるべきであって、
条件をクリアするのが「大変だ」と思う「LUG」は「R-LUG」になるべきじゃないと思います。
だから、もしラグに入るなら、
「イベント参加を積極的にするなどしたい」
という気持ちを持っているべきなのかなーと。
そして、もし「ない」のであれば、無理に入る必要はないと思います。
だって、同じラグじゃなくても、レゴ友じゃないですか!
私は、それでいいんじゃないかって思っています。
サクラグの話
最後に、私事で恐縮ですが、所属している「サクラグ」は、
どちらのタイプもメンバーにいて、方向制がまとめられませんでした。
そのため開店休業的な状態になり、とても健全な運営ができませんでした。
そこで、上記の考えに基づき、
幽霊部員だったり、会の方向制と合わない方には辞めていただき、
今月から再スタートを切りました。
そこで、これからはサクラグとして、色々イベントをやっていきます。
サクラグのイベント方向制としては、合作か競作となります。
今の予定では、9月にある札幌のイベントのお手伝いがあります。
また、10月にスチームパンク関係のイベントにも協力予定です。
そして、11月には関西で、サクラグ主催のイベントを準備中です。
詳細が決まり次第、本ブログで発表していきますので、
ぜひ楽しみにしてくださいね!
ちなみに、今回のTOP画像は、
JBFの合作で「クラッシックスペース」をやったときの作品を、
ウルトラマンで出てくるメカ風に画像を加工したものです。