「ブロック玩具ビルダーバイブル」登場ビルダー紹介
私の新刊「アイデアをカタチにする! ブロック玩具ビルダーバイブル 組み立ての基本からオリジナル作品づくりまで 」が、いよいよ明後日4月21日発売です!そこで、今回のレゴブログ「アレゴレNEXT」では、本書に登場するアマチュアビルダーたちを紹介します。
毎回、旬なビルダーを掲載してきましたが、今回もレゴコミュニティーに登場した若手ビルダーを中心に脂ののったメンバーをセレクトしたので、ぜひご期待下さい!
本書の内容については、以前のポストである「ブロック玩具ビルダーバイブル」発刊準備完了!をご参照ください。
なお、初回購入特典については準備予定で、明日詳細を発表予定ですが、基本的にはAmazonや一般書店で、ゴールデンウィーク明けまでに購入した方を対象予定です。
「ブロック玩具ビルダーバイブル」のPart4の内容は?
アマチュアビルダーが登場するのは「ブロック玩具ビルダーバイブル」のPart4です。
このパートでは、ジャンルの異なるビルダーたちの、最新作や代表作などを紹介していますが、もちろんそれだけではありません。
本書はレゴブロックで「オリジナル作品」を「つくれるようになる」ためのノウハウ本です。
したがって、彼らのワザを学べるように撮影現場で分解し、内部の構造がわかるようにしています。
インターネットで見た「あの名作」の内部を見られるチャンスはなかなかないですよ!
たとえば、下の画像は今回トップバッターを務めてくれたTary(たりー)さんのエビ天の中身です。
これなら、どのような構造で角度をつけているかわかりますね!
このように、「見られたらいいな!」という願いを叶えたのが本パートの特徴と言えるのです。
続いて登場ビルダーを一人ひとり紹介していきましょう。
本当に食べられそうなリアルフード「Tary(たりー)」さん
本当に食べられてもおかしくないような、超リアルなフードモデルをつくる「Tary(たりー)」さん。
彼のつくるフードモデルの評価は絶大で、お台場にあるクリックブリックのコンテストで優勝するほど!
Tary(たりー)さんの作品は、見立ての秀逸さは際だっており、現役ビルダーの中でもトップレベルではないかと私は思っています。
これからレゴブロックでフードモデルをするなら、ぜひ参考にしてしてほしいビルダーさんです。
住む人の吐息が聞こえてくる建物 「もりりん書房」さん
もりりん書房さんの建物モデルは、ファサード(建物の正面)など緻密なディテールが素晴らしい作品です。
ですが、それ以上に、住む人の吐息が聞こえてくるような、生活感を感じる内装がとても魅力的だと思います。
レゴブロックでオリジナルモデルを組みたい人は、もりりん書房さんの内装づくりは絶対に参考になるはず!
なお、最近では、自らオフ会を開催するなど、精力的にコミュニティ活動もしていらっしゃいます。
「和」の世界観をブロック玩具で再現!「Dr.Peisan」
Dr.Peisanは、年齢的には若手ですが、実は子供のころからブロック玩具を始めて、すでに20年の経歴を持つビルダーなのです。
ジャンルは、再現モデルから、建物、ロボ、バイオニクルまで、かなり広範囲で、なかでも評判なのが、レゴブロックでつくられた「回転寿司」です。
このモデルは、テクニック系パーツが仕込まれていて、ちゃんと回転するのがポイントです。この「回転寿司」以外にも、Dr.Peisanは「和」テイストのモデルを多数作られており、本書でもいくつかのモデルを紹介しています。
KAWAIIキャラからCOOLなロボまでつくる「Moko」さん
Mokoさんは、レゴブロックを愛し、レゴブロックに愛された、空前絶後のレゴビルダーです!
その制作スピードは素早く「実は六つ子なんじゃないか?」くらいの感じです。
作風的には、KAWAIIキャラからCOOLなロボまでつくれるオールラウンダータイプで、特にキャラクターの造型は他を寄せ付けない完成度で、海外からも評価されています。
まるで現実に存在するかのような精巧なロボ「JAN」さん
「ロボット命!」というJANさんは、ブロック玩具だけでなく、プラモデルやイラストまで手がけるクリエイターです。
レゴブロックでつくる作品のジャンルはモチロン「ロボ」で、掲載した作品以外にも「RX78ガンダム」や「ジプシー・デンジャー(パシフィック・リム)」など多数のロボットモデルを制作されています。
作風としては、とにかく「精巧」かつ「緻密」で、サムネイルだけを見ていると「レゴブロックじゃなくて、プラモデルなの?」と思うほど、リアルにできています。
とことんまで4幅にこだわるカーモデルビルダー「Tamotsu」さん
レゴブロックの世界では、車は4スタッド幅が基準でした。
最近では6スタッド幅も出てきていますが、Tamotsuさんは、あくまで4スタッド幅こだわり抜き、ビルドテクニックを駆使して作品づくりに勤しんでいます。
また、Tamotsuさんは、ブロック玩具の4幅車グループ「4WLC-UG」の代表で、各地のイベントで「Minifig Ridesカーショー」を開催しています。
オリジナルのカーモデルセットや、パーカーなどのグッズも販売されていますので、興味のある方はブログなどを開催情報チェックしてください。
まるで未来の世界で生きていそうなメカニカルな生物「トイフォース」さん
まるで未来の地球に生息していそうな、機械生物をつくるのはトイフォースさん。
画像のカメレオン以外にも、カバやライオン、アルマジロなど、さまざま生物を機械化してモデリングしています。
ポイントは、メカでありながらも、体の曲線にキレイに出ていること。これにより、「本当は生物なんじゃないの?」などどと錯覚するのです。
また、同様のテクニックを応用して、ロボットや宇宙船などもつくっていますので、ジャンル的にはメカ系ビルダーとでしょうか。
1/1スケールの緻密な楽器で魅了する「栗井」さん
1/1の緻密なスケール楽器で見る人を魅了するのは、阪大レゴ部三代目部長の「栗井」さん。
作風的には「特殊な組み方、イリーガルな組み方を多用するタイプです」とのこと。
今回は楽器をフィーチャーしていますが、メインはロボビルダーだそうです。
なんでも、幼少期からダラダラとレゴを続けて今に至るとのことですが、このレベルまで到達していれば決してダラダラではないと思います!
建物と乗り物が融合されたジオラマ「松原且明」さん
松原且明さんは、主に建物や8幅のトレイン系作品をつくられるビルダーです。
作風としては細部にこだわる完璧主義なタイプで、トレイン系の作品などではディテールひとう省略することを是としないイメージすらあります。
制作した作品の完成度の高さはピカイチで、たとえ小さな空間であろうとも、角度ひとつ違えずにつくり込まれています。
本書では、そんな松原さんの作品群から、建物と乗り物が融合されたジオラマをチョイスしました。彼のストイックなこだわりをご覧ください。
幼少期から培ったテクニックで再現モデルをつくる「Takamichi Irie」さん
幼少期からレゴブロックを楽しんでいたTakamichi Irieさんは、実際に存在するモノや生き物、または映画に出てくるキャラクターや乗り物の再現モデルをつくります。
再現モデルの完成度は素晴らしく、海外のサイトや雑誌などでも作品が紹介されています。
Takamichi Irieさんのポリシーとしては、「言葉の通じない様々な国の人々でも、私の作品を見ることで感動して貰える」ことを目標にしていくとのことです。
実際に存在する鉄道や船などをリアルに再現!「隼」さん
隼さんは、主に実際に存在する鉄道を6スタッド幅でリアルに再現している若手のホープです。
最近では、鉄道以外にも300分の1スケールの艦船モデルをつくっています。
特に艦船モデルは最近チカラを入れているようで、クリアブルーの1×1丸プレートを5000個近く購入し「海」を表現しているようです。
制作スタイルとしてはスクラップ&ビルドではなく、LDDという設計ソフトでおおまかなモデリングを行い、パーツを集めて制作するスタイルのようです。
たしかに、この方法だと無駄にパーツを購入しなくて済むので、経済的ですね。
キュートでギミック満載の小型ロボ「DSK3(だいすけさん)」
DSK3さんは、僕が個人的に注目しているロボ系ビルダーさんです。
創作スタイルとしては、小型ながら、ミニフィグ乗りや変形など、さまざまなギミックを盛り込んだモデルをつくるイメージです。
たとえば、車のメカならルービックキューブのようにグルグルと回転し、いつの間にやらロボットに変形しまいます。
ほかにも、飛行機がロボになったり、ミニフィグが乗っているのに凄く小型のロボだったり、たくさん制作されているのです。
「リアル」とは対極に位置しますが、「デフォルメ」されたロボとしては、最高峰の実力を持つビルダーさんではないでしょうか。
システム系とニクル系が融合した次世代メカ生物「キシイーヌ」さん
キシイーヌさんの作品は、ロボットから派生したものではなく、リアルな動物をベースに、戦闘用の甲冑を着せたり、部分的にサイボーグ化したりしています。
そのため、動物的な躍動感を感じさせるモデルになっていると思います。
また、イベントの時には建物もつくることも多く、最大級の作品としてはブロック玩具でつくった「世界遺産展」のPART3で「フエの午門」をつくっています。
WOWWOWの番組で共演したこともありますし、一番メジャーなビルダーさんかもしれませんね。
バックグラウンドの世界観を感じさせるメカ造形「waka」さん
wakaさんは、レゴブロックでロボットやメカなどをメインにつくられているアマチュアビルダーです。
本業がデザイナーだということもあり、オリジナルメカの造形センスは抜群です。
また、配置されているパーツごとに「存在している意味」を感じさせてくれるディテールなので、作品のバックグランドにある世界観さえ見えてくるようです。
本書では、掲載するほかの作品との差別化のために二足歩行のロボはあまり掲載していませんが、レゴブロックでロボをつくるなら、ぜひ参考にしてみてください。
パーフェクトなメカ系ビルダーの至宝「ラーメンうま二郎」さん
「名前なんてただの飾りですよ」と言って、固定したハンドルネームを持たない「ラーメンうま二郎」さん。
最近始めた方には馴染みが薄いかもしれませんが、再現モデルの動画をYouTubeにアップしていたり、コミケやワンフェスなどで同人誌を頒布していたりするので、作品を見ると「知ってる!」って人は多いと思います。
ラーメンうま二郎さんの造形力はオリジナルモデルだろうが、再現モデルだろうが、完全独走態勢でライバルを足下にも寄せ付けません。
もし、コミケやワンフェスに行くことがあれば、ぜひ彼の同人誌を入手し、その造形力に圧倒されてください。
【書籍データ】
書名:「アイデアをカタチにする! ブロック玩具ビルダーバイブル 組み立ての基本からオリジナル作品づくりまで 」
単行本: 320ページ
出版社: 翔泳社
価格: 3,218 (税込)
ISBN-10: 4798149845
ISBN-13: 978-4798149844
発売日: 2017/4/21