「第三回レゴブロック王選手権」は失敗だったのか?

第三回テレビチャンピオン

「第三回レゴブロック王選手権」を考えてみた

今回のアレゴレNEXTは、日本のレゴ文化を一変させた「TVチャンピオンレゴブロック王選手権」「TVチャンピオン第二回レゴブロック王選手権デンマークへ行っちゃうよ決戦」の話……に続き、第三回レゴブロック王選手権の話をポストします。

第三回については、これまで前ブログである「アレゴレ」では、一切語ってきませんでしたが、なぜかあまり話題になることが少ない気がします。イメージとしては、これまで2連覇を遂げていた女王「秋長さちこ」さんが不在ということもあり、展開が地味だったというのがあるかもしれませんが、本当にそれだけでしょうか?個人的には第三回は結構悪くなかったと思うので、そのあたりを掘り下げていきたいと思います。

ただ、出演していない上に、撮影見学もしていないので、写真なしのテキストオンリーとなります。
ご了解の上、お読みください。

時を経て「第三回レゴブロック王選手権」の企画が浮上!

2005年に第一回と第二回のレゴブロック王選手権をしたにも関わらず、2006年、2007年と第三回が放送されることはありませんでした。
しかし、ファンの間でも「もうやらないのかな?」と思い始めたころ、三度レゴブロックをテーマにしたテレビチャンピオンの企画が浮上してきました。
これほどの年月が必要だった理由はハッキリとはしませんが、第一回に比べて商品が売れなかったという噂がありました。また、デンマークでのロケを敢行したために、予算もかなりかかったようです。
さらに第二回は「TVチャンピオン2」で扱われたため、前半に「ちくわ笛」のエピソードも入り、正味60分もない放送時間でした。そのため、合計で2ラウンドしか行われず、たくさんの作品が見られなかったという内容面でのツマラナさもあったと思います。
これらの面で制作を躊躇していたものの、スポンサーであるレゴジャパンのプッシュもあり、第三回の企画が再開されたのかもしれません。
前回から時間を経ていたためか、選手たち集めも順調……のはずですが、いつも難航するのがパターンのようです。
僕のところにも話が来たような気がしますが、ちょうど著書である「ブロック玩具で遊ぼう!!」の企画中だったので、お断りしました。また、前記したように女王秋長さちこさんも不在という状態でした。
結局、第二回から三井淳平さんと、田中としやさんが出演したほか、新規で+3名の合計5名で新レゴ王を争うことになったのです。

第一ラウンド「リアル商品」対決

第一ラウンドは、「ショッピングセンターに売っている商品をレゴブロックで再現」するという企画で、レゴブロック王選手権では、唯一第一ラウンドで「動物」をテーマにしない展開となりました。選手たちは、思い思いの商品を探して制作しており、バラエティ豊かな作品が集まったと思います。

このラウンドで度肝を抜いたのが、佐藤洋さんの「カセットコンロ(鍋奉行)」です。まあ、カセットコンロ状態のときは花のない作品なんですが、これがロボットに変形するんです!最近は新規パーツが潤沢に出たのでロボの変形などはあたり前になってきていますが、当時の少ないパーツバリエーションでは、なかなか「やろう」という気にならなかったものです。しかし、そんな状況をものともせず、変形モデルを作った佐藤さんに対し、画面越しに拍手を送りました。

また、前回のテレビチャンピオンで一緒に出演した田中としやさんの「兜」もスゴかったです。その造詣は「まさにリアル!」兜の文様がとても素晴らしく、かなり作り込まれた作品でした。

結果としては、佐藤、田中両名のほかに、知人の中原さんが二回戦に進出。前回、準優勝だった三井淳平さんも、お家芸である積分をつかった野菜やフルーツを作っていたのですが、周囲の細かい造詣に対して大味な印象を与えてしまったのかもしれませんね。このあたりの加減が、テレチャンの難しいところです。

個人的なポイントとしては、この企画自体が第五回の「10分勝負」を思わせるところです。もちろん動物勝負なども、園内から好きに探してつくるのですが、より近いなと思います。また、ショッピングセンターがロケ地であることに注目です。これ以降、決勝の場を含めて、レゴブロック王選手権でも、ショッピングセンターが多用されることになりました。

第二ラウンド「使えるレゴ」対決

第二ラウンドは、実際に「使えること」を条件とした作品勝負となります。本流としては、第一回のインテリア勝負の流れに近いですね。ロケ地は旧レゴジャパン社屋で、ラウンドのオープニングには、故直江和由さんのバイオリンなどが見られるのが特徴です。

このラウンドで凄かったのは、田中としやさんの「15パズル」です。第二回の紙芝居絵のようなレゴのドット絵を完成させるゲームは、とっても楽しそうでした。そして、佐藤さんは今回も変形。がんばるなー。
中原さんは、カメラの三脚。ちゃんと動くのは凄い感じです。しかし、中原さんの作品は、両名の作品に比べて地味な印象があったのか、ここで脱落です。

このラウンドは一般審査だったのですが、一般審査の場合レゴブロックを知っている人が「凄い!」と思うかどうかはどうでもよくて、誰でもわかりやすく「凄い!」と思われるヤツが評価が高いようです。
そうなると「レゴのドット絵凄い!」「レゴって変形するんだ!」というのはわかりやすかったですね。

決勝ラウンド「ビックリ世界遺産」決戦

最終ラウンドは、例によって時間をかけてつくる巨大モデルです。
タイトルに「世界遺産」がありますが、ここに第一回の「変身レゴ勝負」でやったような「だまし絵」的な要素を盛り込んでいます。
田中としやさんが作ったのは、ピサの斜塔ならぬ「ピザの斜塔」。斜塔がピザで出来ていることはもちろん、全体的にイタリアンな雰囲気を醸しつつ、ジオラマ全体がピザになっています。
佐藤さんは、なぜか渋谷にモアイ像……と思いきや、ジオラマ全体が「モヤイ像」になっているという展開。もちろん、モアイ像は変形してロボになる感じです。

このラウンドは、那須ハイランドパークでロケをしたのですが、審査員である浅田真央さんの都合で審査は浅草橋の旧レゴジャパン社屋。そのため、見ていて多少の違和感がありました。
もっとも、それ以前に審査当日に田中さんから携帯に電話があり、「今、佐藤くんと東京駅にいるんだけど、クリブリどこにあるの?」と、盛大なネタばらしをされていたことが原因かもしれません(苦笑)

結果は佐藤洋さんの優勝で幕を閉じましたが、イメージ的には接戦だったように思えます。
なお、放送では故直江和由さんが「モアイ像の一部が色違いのパーツを使っていてリアリティがある」的なことが佐藤さんに投票した理由として放送されています。しかし、直江さん曰く「一番言いたかったのは、ミニフィグ視点でできている点だったんですよ」と言っていた……ような気がします(ちゃんと覚えてねーのかよ!)

ちなみに、今回はお題についで思うところがありました。テレビというか、バラエティである以上、もろもろひねりを入れるのはわかるのですが、あまりやりすぎると作品のクオリティに影響します。今回も、だまし絵的なビジュアルを作るために、作り手に大きな制限を与えた気がします。
個人的には、テレビチャンピオンの最終ラウンドは、おおざっぱなお題だけ与えて、あとは選手の自由にしたほうが、面白い作品ができると思うのですが……。

そしてテレビチャンピオン特別版へ

見終わってみれば、第三回は派手さはないものの、そこそこのクオリティで楽しめたと思います。なので、見ていないかたがいたら、誰かに言って見せてもらいましょう!
そして、第三回が終わり、テレビチャンピオンも終わりを告げました。とてもいい番組だったと思うのですが、「〜2」になって、全体的に縮小傾向があり、勝負自体をしっかりと楽しめなくなったのが原因ではないかと思います。
この番組は、短い時間で安易に作るのではなく、「誰にも負けたくないものがある」という言葉どおり、選手たちが魂を込めて戦わないと意味がないと思うんですがねぇ。

ということで、画像なしでお届けした第三回ですが、次回は「テレビチャンピオン特別版レゴブロック王選手権」を画像付きで紹介します。この回は選手として参加したので、いろいろな情報を紹介していきますよ!

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