レゴのオフ会で「新作なし」で困らない「リビルド」のススメ

レゴロボリビルドメイン

レゴの創作で困ったら旧作をリビルドしてみよう!

みなさん、レゴブロックの創作活動は順調でしょうか?
直近のJBF2018もそうですが、最近では毎月のように小中規模のオフ会などがあり、「今回は新作なしです」という参加状態になることもあるかと思います。
また、仕事などで少しレゴブロックの創作活動から離れていて、いざ机に向かうと「手が止まってしまった」なんてこともあるかもしれません。
そこで、今回のレゴブログ「アレゴレNEXT」では、そんな創作活動に困ったときにしてほしい「リビルド」について、ご紹介しましょう。

旧作のリビルドをオススメするワケ

まず「リビルド」という言葉がわからない人のために補足しますと「もう一度ビルドする」という意味です。
素直にリメイクって書けよ!という気もしますが、そこはレゴブロックらしくリビルドにしました(笑)
名称はともかく「同じオリジナルモデルを作ってどうするの?」と思う方もいるでしょう。
しかし、しばらく創作活動から離れていると以前できた組み方を忘れており、自分の作品なのに組み方がロストテクノロジー化して再現できない場合もあります。
そうなると、創作活動の手が止まる原因になりかねません。
まあ、流石にそこまで非道状態になくても、レゴブロックでオリジナルモデルを作る「感」のようなもの失われているかもしれませんので、それを取り戻すという意味もあります。
実のところ、私はたまにリビルドして感を取り戻すことがあります。
それは、依頼された作品ばかり作っていると、「アレ?ロボってどう作るんだっけ?」などということもあるからなのです。

新規パーツでリビルドすれば作品が蘇る!

リビルドするといっても、何も旧作とまったく同じモデルを組む必要はないのです。
レゴブロックは、新しいパーツが毎年登場します。
ですから、リビルドしようとしているオリジナルモデルを作った時に、存在していないパーツが増えているのです。
また、パーツは存在していても、「その色はなかった」なんてこともあるかもしれません。
つまり、創作時には「ベスト」だと思っていたモデルが、「ベター」レベルになっているのかもしれないのです。
そこで、新規パーツを用いてオリジナルモデルを現役モデルに「改良」できるのではないでしょうか。
特に再現モデルでは「このパーツのこの色がない」という問題で別の色で代用していることもあるでしょう。
このようなケースであれば、ちょっとした手直しでもクオリティがアップすること間違いなしです。
これなら、オフ会にも堂々と「準新作」として持ち込めますよね!

身につけたビルドテクニックでディテールを再現

利点はパーツだけではありません。
みなさんの技術面が大きく違うはずです。
創作時には「これしかない」と思ってやった組み方が、何ともショボい可能性もあります。
そのため、イメージが微妙に違う造形をしてしまっていたかも知れません。
「いや俺ちゃんはパーフェクトだから(「デッドプール2の試写会で原稿書いているため口調がヘン)」という人でも、前記した新規パーツを使った新しいビルドテクニックがあるでしょう。
つまりは、往事よりも確実にクオリティの高い作品ができるはずなのです。
「はず」というのは、作品に対する熱量が制作当時よりも下がっている可能性もありますので、そのあたりがモチベーションに影響するかなー、という程度のリスクです。

オリジナルモデルをリビルドでセンスアップ

再現モデルではなく、自分のデザインしたオリジナルモデルであれば、みなさんのセンス向上もポイントです。
制作当時にカッコイイと思ったデザインが今見るとショボく見えることもあります。
たとえば、ロボを作っている人であれば、たくさんのロボアニメを見たかもしれませんし、ほかの人のオリジナルモデルからパク……じゃなくて着想を得ることもあるでしょう。

リビルド実践編

リビルドをオススメする理由は十分かと思いますので、次は実践編に入っていきたいと思います。
サンプルモデルにしたのは、写真の以前作ったミニロボです。

レゴオリジナルロボ1 レゴオリジナルロボ2

このミニロボはレゴ友のzizy師匠が上梓した「ブロックでロボを作ろう」を読んで、実際に作ってみたレゴブロックのオリジナルモデルです。
よせばいいのに、組んでいると自分なりにアレコレ修正を加えてしまい、結果としてzizyさんのサンプルモデルとは、かなり違ったカタチになりました。
結果としてzizyロボのカスタムサンプルとして取り上げていただき、続刊に掲載されることになった作品です。
ですが、改めて見てみると、顔がノッペリしているは、可動部分は甘いわで、何とも不甲斐ない作品にでした。
そこで、3つの回収ポイントを設けて、リビルドしてみることにしました。

リビルドで行った3つの改良ポイント

まず、ひとつめの改良案は「全体をボリュームアップ」させることです。
何というか、貧弱なフォルムがとても弱そうなので、ガンプラバトル(プラモでもないけど)に出したら速攻て撃墜てしまいそうです。
そこで、プレート1枚分を目安に、全体的にボリューミーな感じに厚みを出してみました。
これにともない、全長は1.2倍くらいに変更しています。
トサカ部分を入れると1.5倍くらいかもしれません。

ふたつめは「新規パーツで可動域を拡げる」ことです。
特にミニロボ系には「ミクセル関節」とも呼ばれるミニボールジョイントが登場しています。
また、1×1バー付きプレートもあります。
コイツらを使えば、かなり自由に動かせそうです。
もう「T字バー」がなくても、かなり自由な関節創作ができますね!
サイコフレームのように貴重だったT字バーが今では余りまくりですが、それでも黒いT字バーが出たおかげで、関節部が目立たなくできるようになりました。

最後は「配色&ディテールアップ」です。
以前組んだ時は、サンプルとして作ったので、ほぼ単色でした。
また、zizy本に掲載されている組み方を踏襲したために、自分らしくないデザインも入っています。
そこで、赤を差し色にしつつ、フォルムに手を加えて見ました。
特に1×2のカーブスロープなどの新規パーツもあるので、色々と作り込みができました。
あとは、リビルドに伴い、武装も変更してあります。

リビルドでオリジナルモデルを蘇らせよう!

実際にリビルドして完成したのが、画像のロボです。レゴオリジナルロボ3

レゴオリジナルロボ4

旧作のイメージは踏襲されていると思いますが、ある意味で別の作品に仕上がっているかと思います。
今回はロボがベースですが、ほかのモデルでも色々試せることでしょう。
個人的には原型モデルの「強度」「形状」「色味」あたりを注意して修正していきます。
また、リビルドと書いていますが、旧作のグレードアップに固執する必要はないのです。
もちろん、再現モデルでない場合に限りますが、興が乗ったら自由に作り変えていいのです!
今ある新パーツに取得したビルテク、そしてなによりもそれを仕上げるセンスがミックスされたとき、みなさんの作品はリビルドというよりも新作としての輝きを得るのではないでしょうか?
よければ、みなさんも一度試してみてください。

【スポンサードリンク】